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裸祭りをネタに「美味しいDITAの作り方セミナー」の顛末

このセミナーは、結局のところ、ふんどし姿で講演したのか、という質問を数人から受けていました。また驚くべきことに、弊社サイトを訪問した方の検索語に「ふんどし祭り」や「晒巻祭」というのが垣間見れるのです。
 
結果的には、協賛会社の賛同を得られず、普通の服装で講演しました。
 
私からの講演「DITA1.2を活用したコンテンツ再利用の手法」では、まずライティングの対象となる「国府宮裸祭り」について識ってもらおうと、YouTubeにアップされたこの動画を受講者に観てもらいました。映像を解説しているうちに、私は血湧き肉躍る、というハイな感じになってきました。ちょっとDITAライティングどころでは無くなってきたのです。
 
この祭りでは、厄年になった裸男、数千人が、一人の儺負人(神男ともいいます)の身体に触ろうと、押し合いへし合い殺到します。儺負人に触ると、自分の厄を儺負人に付けて、厄払いができるからです。儺負人は、赤子のように、眉毛を除いてすべての体毛をそり落としています。群衆にもみくちゃにされるので体毛があると危険だからです。
 
動画を観ていただくと分かると思いますが、祭りの主役であり、裸男達にもみくちゃにされる儺負人は、あの世のカルマを一身に担って、この世に産み落とされる赤子そのものです。動画開始後、6:10から8:40にかけては圧巻です。神職者によって、裸男の群衆から引き出され、お宮に収容される時、半死半生になった丸裸の儺負人は「うわーん」と、まるで赤ちゃんが誕生したときのような悲鳴を上げています。
 

これが誕生するということ、すなわちあの世の類魂(グループ・ソウル)の厄を背負ってこの世に生まれ、苦難、修行を通してその厄を浄化し、またあの世に還る人間の真相なのです。
 
受講者のアンケートには次のようなコメントがありました。
 
「夢に出てきそうなくらい強烈な映像と関連づけて説明してもらえたので印象に残りました。」
「祭りそのものの解説が長すぎ肝心のタグ付の説明が駆け足でわかりにくかった」
「裸祭りというユニークな題材を使った説明で楽しくDITAの基本を学ぶことが出来ました。業務で活用するためのヒントを得ることが出来た」
「正直わかりにくい。概要と詳細を1つにして説明せず大きな画を描いてから詳細を説明してください。これは私がDITAを理解していないことが原因かもしれませんので参考意見まで」
「取り上げたテーマと動画が男性の裸ばかりで、正直言うとあまり見たくない。お好み焼きの内容で今日の話を伺いたかった」
「導入プロセスとrefの概念…とても分かり易かった。裸祭りの画像を使ったプレゼン流石です」
「加藤様の熱意伝わる楽しいセッションで有意義だった」
「前回の”美味しいDITAの作り方セミナー”も有意義だったが今回は前回以上によかった。次回も是非開催して下さい。楽しみにしています」
 
称賛と否定、6対4といったところでしょうか。
私としてはセミナー中に解説した裸祭りの考察に対するコメントが全く無いのが、少し寂しかったです。