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DITAによる情報の構造化とは

情報の電子化とは、既存文書の電子化では無く、情報の性格と利用目的に応じて情報構造そのものを見直し、再構築するところから始まります。その手段として今注目を集めているのが DITA(Darwin Information Architecture) です。

DITA は XML が謳う情報デザインの理想をアーキテクチャとして具現したものといえます。すなわち情報を、制作や活用の目的、利便性に応じて任意の粒度でモジュール化(XML化)して、企業資産にする国際規格です。これは特に製品マニュアル、サービスマニュアル、業務マニュアル、仕様書のような流用性が高く、目的指向のコンテンツ制作で導入されてきています。

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大手FA機器メーカ様へのDITA導入包括支援

1. 全社的な制作実体の調査と課題分析  

製品企画や設計部門の情報が、マニュアル、カタログ、WEBサイトの各コンテンツへ連鎖する全社横断的なコンテンツ・サプライチェーンの実態を4ヶ月をかけて調査分析し、課題を報告しました。

2. 制作環境刷新の構想立案  

上記1の結果を踏まえ、DITAを利用する情報管理方式の適用妥当性、有効性のPOC(Proof of Concept:概念検証)を3ヶ月間行いました。この成果物としてDITAによるソリューション提案書(実行計画書)とプロトタイプを作成し、全社的なプロジェクト化の構想立案を行いました。

3. 既存文書の構造、レイアウトスタイル分析とDITA化のフィット&ギャップの想定

お客様の既存文書(約5,000ページ)の構造とレイアウトスタイルを分析し、それぞれの典型パターンとゆらぎを抽出しました。この作業は、DITA導入の前提となる、文書構造とレイアウトスタイルの標準化のベースとなります。これをもとに、DITAのtopic化と自動組版による再現レベルの指標をご提示しました。

4. DITA制作実践ワークショップ(DITAマスター応用コース)

DITA導入チームの方々に自社マニュアルをDITAで試作していただき、その添削指導のワークショップを通して、コンテンツ再利用の高度な方法や品質の高いトピックライティングを習得いただきました。

5. 翻訳コンテンツの現状分析と改善提案

お客様で作っている、翻訳メモリとそのソースデータ(FrameMaker)、および用語集の分析を行い、ヒット率を向上し、翻訳効率を向上させるための改善提案を行いました。また手本となる翻訳メモリを実際に作成し、作成ノウハウを具体的にご指導しました。

6. スタイルシート設計開発

現状マニュアルのレイアウトスタイルを分析し、それを自動組版で再現するスタイルシートを受託開発しました。

7. DITA移行ツールの受託開発

既存マニュアルのDTPコンテンツをDITAコンテンツに変換するツールの受託開発を行いました。

8. 社内システムデータとマニュアルコンテンツのシステム連携の基本設計とプロトタイピング

基幹システムの製品価格や在庫データをマニュアルコンテンツに流し込んで基幹データとマニュアルを同期させるシステム構想を行いました。またDITAのマニュアルコンテンツをWEB-CMSへ流し込み、マニュアルとHTMLを同時に生成するシステムプロトタを開発しました。

9. DITA CMS製品のコンペ支援

お客様の制作環境に則したコンテンツ管理の要求仕様を策定し、これをもとにRFP(提案依頼書)を作成し、DITA CMS製品ベンダーでコンペを実施、最適な製品選択のアドバイスを行いました。

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Cawaii デザイン!

近所のスーパーマーケットの掲示板に貼ってありました。
何歳の子が画いたのかわかりませんが、お米をイメージしたキャラクターデザインの素晴らしさに感動しました。
「ゆめぴりか」という銘柄もかわいいですね❤ 
スーパー仕入部門様、是非入荷してくださいまし!

NEC_0001

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大手建機メーカー様へのDITA制作環境再構築の包括的支援

1. 制作現況の調査と改善提案

すでにDITAを導入されておられましたが、数々の問題を感じておられましたので、現状を調査分析し、制作スタイル、コンテンツ、システム運用の妥当性を評価し、改善提案を行いました。

2. DITAコンテンツ制作の刷新指導(DITAマスター応用コース)

上記1.の結果、まずDITAコンテンツの全面的なリライトに踏み切られました。弊社からはプロジェクトメンバーに実マニュアルコンテンツを用いてのトピックベースライティングの教育と演習を5ヶ月に渡り実施しました。

3. DITA制作ガイドラインの策定支援

上記2.の成果を集成して「DITA制作ガイドライン」を完成しました。弊社からそのテンプレートを提供し、策定の支援を行いました。

4. スタイルシートの開発と評価

上記2.でプロジェクトメンバーが作成した実際のDITAコンテンツをPDF出力するためのスタイルシートの設計、開発を実施し、現行マニュアルスタイルの再現度を評価し、DITA導入に向けたレイアウトスタイルの見直しを行いました。

これにより数十カ国向けの多言語マニュアルが1つのスタイルシートから生成できるようになりました。

5. オーサリングツールのカスタマイズ

DITAライティングの平易化と生産性向上のために、オーサリングツール(XMetaL Author)のカスタマイズを行いました。